超偶然「ロコンジェット」に乗ることになった話 #JA607A <20211208-09>
どうも、飛行機オタクです。
以前、AIRDOの初号機である「JA98AD」ラストフライトに搭乗した話を書いた。
そしてまた、ラストフライトに搭乗しようとしている。
今回は、その前移動でAIRDOの最新ラッピング機、ポケモンとのコラボ機である「ロコンジェット北海道」に偶然搭乗したはなし。
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2021年12月1日、ポケモンとエアドゥがコラボした特別塗装機の「ロコンジェット北海道」(JA607A)が就航した。アシンメトリーのデザインで、機体右側にロコン、左側にアローラロコンがデザインされている。
そして、その入れ替わりとして、今まで特別塗装機としての役割を担っていた「ベア・ドゥ北海道JET」(JA602A)が退役することになった。AIRDOオタクであるとの自覚がある中の人は、当然ラストフライトに搭乗したいと考えた。
しかし、退役日の12月9日はド平日。中の人も当然仕事である。
そして、昼からの出勤だった。
あれ、これ「ラストフライト」は無理でも「ラスト“デー”フライト」なら行けるのでは??
お出かけオタク的発想である。
そして当然のように飛行機を直前予約した。2021年12月9日、ADO/HD11便である。
この便は羽田から新千歳へ向かう1番便。これに乗るには、前日までに羽田に移動していなければならない。
12月8日も当然仕事なので、退勤してから間に合う便としてADO/HD36便を選んだ。新千歳を20時ちょうどに出発する便である。
自家用車で移動して、新千歳に到着したのが18時半過ぎくらい。乗る便は決まっていたが、もし万が一、万万万万が一のことがあったら困るので、空席情報だけ確認して、当日空港のカウンターで予約した。
手荷物を預けてはたと気づくのである。
「そういえばロコンジェットどこ行った?」
気になってFlightradar24を確認すると、JA607A(ロコンジェットの機体番号)は、今まさに新千歳に向かって降下をしているところだった。他に新千歳に接近しているAIRDO機はない。
到着時間は19時20分。折り返し便として十分考えられる時間。
「え?マジ??」
割とお客さんがいっぱいいた新千歳で呟いてしまったのは内緒である。
退勤してすぐ空港に向かったので、夕飯を食べていなかった。
新千歳空港で、滑走路を眺められる場所は、他にフードコートしかない。
おなかすいた。
フードコートのはなまるうどんで夕飯を買った。この時点で搭乗機出発45分前である。ギリギリを生きていたいから。
うどんをかっこんでいると、派手な機体が着陸するのが見えた。ロコンジェットである。
そして、9番エプロンに収まっていく。ADO36便は9番から出発する。これ、大正解。本当にありがとうございました。またの搭乗を心よりお待ち致しております。
保安検査場を通過したのは検査締め切り10分前。普段は5分前とかなので、実は余裕をもっていたりする。
通過して、9番搭乗口に目を向けてみると、
ロコンジェット。神様仏様ロコンジェット様。
心ウキウキワクワク。仕事の疲れなんか全部吹っ飛んだ。クリアアサヒは家で冷えてないけど。
機内に足を踏み入れると、ロコンとアローラロコンのヘッドレストカバーがお出迎え。機体前方の「旧ANAプレミアムクラス」には、ぬいぐるみも飾ってある。
テンション爆上げである。
内装では、ヘッドレストカバーが最大の特徴。ロコンとアローラロコンの位置は塗装とリンクしていて、機体右側(つまり搭乗するときの左側)にはロコン、左側(同右側)にはアローラロコンが、それぞれおねんねしている。
中央列座席の真ん中(座席番号で言うD)は、ロコンとアローラロコンが並んでこっちを見ている。かわいい。
つまり、
↑進行方向↑
窓│A B│通路│C D E│通路│F G│窓
という座席配置のうち、ABCはおねんねアローラロコン、EFGはおねんねロコン、Dはこっち見てるロコン&アローラロコンということになる。かわいい。
サービス面も特徴的だ。
機内サービスの無料ドリンクは、ロコンとアローラロコンがデザインされた特別仕様のカップ。
ドリンクサービス時に客室乗務員のみなさんが着用しているエプロンも、ロコンとアローラロコンの特別デザイン。
しかもこれ、買える。(12月20日まではロコンジェット内のみの予定)
ロコンジェットに乗りたいって連呼してた友人へのお土産に買った。喜んでくれるだろうか。
機内放送時には、事ある毎に「この機体はポケモンとコラボレーションした“ロコンジェット北海道”であり──」と流れる。ここまで力を入れて企画した特別塗装機だ。あんまり興味のないビジネスマンも「そういえばそんなこと言ってたな」なんてほんのり思い出すくらいには、さりげないアピールが為されていた。
しかし、よく考えてみると、「ロコンジェット」は「ベアドゥ北海道JET」の置き換え。機材更新の一環である。
つまり私は、退役機に乗るためのフライトで、新規就航機に乗ったことになる。
世代交代をこの身で体感し、この目で見るのだ。
サヨナラは悲しいことだけではない。それはJA98ADの時にも感じた。
出会いがあり、別れがある。それはポケモンで育った僕たちが、きっと一番わかっている。
今日の東京での宿は、夜景が綺麗なビジネスホテル。ぐっすり眠って早起きできるだろうか。てか起こして(起床4時半予定)